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ホーム > WOOFWOOFマガジン > とぶ(tobu) > From Europe ヨーロッパは犬天国?犬連れレストラン噂の真相

外国では愛犬連れでレストランに入るのはあたりまえ? パリに関していえば、噂は本当である。街を歩けば、レストラン、カフェで多くの犬連れを見かける。フランス人は犬にとことん寛容なのだ。まず、パリの犬たちはリードなしで歩道を歩き、途中で他の犬に会っても知らん顔して通り過ぎる。だからレストランへ入っても犬同士が吠えたりしない。

しかしあまり誇らしくない事実が一つある。パリの歩道で必ず見かけるのが犬のウンチ。パリジャンのウンチの始末は結構いい加減だ。それでも国民全体が犬に嫌悪を示して、犬連れを締め出すことはない。これも寛容さのあらわれだ。この広い心のためか、「犬とカフェに行くために、犬のしつけをしっかりと……」という台詞も聞かない。子犬時代から愛犬を街に連れ出すことが、そのままカフェに順応するための環境トレーニングになっているのだろう。

ベルギー、ドイツあたりも犬に寛容な飲食店が多い。オランダでは、バーを貸切にして、ビールを飲みながら犬種愛好会主催のドッグショーをやることもある。

しかし全ヨーロッパの国々が犬連れレOKとは思うなかれ。フランスの隣国、スペインは犬連れ事情がよろしくない。フランスに比べて愛犬を伴いウロウロする伝統が根付いていないのだ。さらに高い衛生観念が影響する。他のヨーロッパ国民に比べると、スペイン人は犬を触ったあと、手をきちんと洗う傾向がある。

小型犬の人気が強いところを見ても、社会的に犬はまだ身近に感じる家庭動物ではないのかもしれない。
ちなみに衛生観念で犬連れを規制する傾向は、アメリカやカナダでも見られる。アメリカの一般のレストランで犬連れを見ることはまずない。特に北米の人々はヨーロッパに観光に来て、レストランへの犬連れの多さに驚くものだ。悩み 「初めて子犬を飼うとき何から始めればいいですか」
動物愛護の国イギリスは、意外と犬連れ許可率が低い。この国では法律で100%禁止しているわけではないのだが、法律に「食事を出すエリアの床は衛生に保っておくこと」とあり、解釈が問題となる。犬を連れて来たら床の衛生が乱される、とレストランのオーナーが解釈すれば、犬は入店禁止となるわけだ。

ただし、それがパブとなればまた別だ。パブは気軽に人が集まる場所で、フランスのカフェのような存在だ。「子供は禁止、泥だらけの靴と犬はOK」という看板を見かけることもある。それでも最近は、パブ内のダイニングエリアへの犬同伴を禁止するところが増えている。この傾向のなか『犬連れOK全国パブガイド』を刊行するなど伝統を守ろうとする人も健在なのがイギリスらしい。

また、北欧のスウェーデンも犬同伴には厳しい。スウェーデンはしつけに関しては優秀国。捨て犬が少ない国としても有名なのだが、動物アレルギーをもつ人が多い。人々の犬に対する懸念はまずアレルギー。レストランに限らず様々な公共の場所で犬の立ち入りが制限される。

社会が犬を飼っている人、飼っていない人、互いの権利を尊重し、共存する犬文化としては成熟しているといえるだろう。