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4.行政書士試験の勉強法 ~憲法編~

法令科目全46問のうち、憲法に関する問題は例年6問程度出題されています。出題数は多くないものの、憲法とは、言うまでもなく、法律の根幹をなすものですから、他の法律の学習に向けて土台を固めるという意味でもきちんと押さえておきたいところです。また、憲法に関する問題は、主に試験問題の前半で出題されます。これは、行政書士試験における受験テクニックの話になりますが、憲法を得意科目にしていると、試験の序盤から波に乗りやすくなるという効果もあります。

さて、行政書士試験における憲法の勉強法としては、まず全体像をしっかりと把握する必要があります。憲法は大きく分けて、「人権」という国民の有する権利について定めた規定と、「統治」という国家機関の位置づけや役割について定めた規定の2つからなります。一見すると無関係にも思える「人権」と「統治」ですが、実はたいへん密接な関係にあります。国家として、自由と幸福を求める権利(=人権)をどこまで守るのか、そして「人権」を制限しうる国家権力をどこまで認めるか(=統治)によって、憲法は規定されていると言えます。

全体像を把握したところで、憲法の勉強法について、より具体的に見ていくこととします。
まず「人権」については、過去の試験では判例からの出題が多く見られます。たとえば「最高裁判所の判例に照らして妥当なものはどれか」といった形式の問題です。こうした問題では、判例の趣旨をよく理解して解答する必要があります。精神的自由、経済的自由、人身の自由など基本的人権の意味するところをきちんと理解し、著名な判例については覚えておきましょう。一方の「統治」は、主に条文からの知識問題の出題が多くなっています。勉強法としては、国会、内閣、裁判所、天皇など重要な機関の権限などを理解しておく必要があります。

憲法の条文はたいへん格調高く、行政書士試験の勉強であることを忘れて、純粋に日本語として惚れ惚れさせられる文章も数多くあります。他の法律では、原則と例外を正しく記述するために、そして追加や修正などが適宜行われる結果、日本語としてわかりにくい条文も少なくありません。そうした点も考えると、最初に憲法を学習し、法律に対しての免疫をつけるという勉強法が望ましいと言えるでしょう。

>>行政書士の業務が分かるインタビュー(提供:フォーサイト)

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