home > 行政書士試験の勉強法 ~一般知識編~

10.行政書士試験の勉強法 ~一般知識編~

行政書士試験の勉強を難しくしているもののひとつに、「行政書士の業務に関連する一般知識等」、通称「一般知識」科目の存在があります。「一般知識」科目は、「政治・経済・社会」「情報通信・個人情報保護」「文章理解」の3つからなるわけですが、これまでに見てきた法令科目と異なり、拠りどころとすべき法律などがないために、何を・どこまで勉強すればわからないと、苦手意識を持っている受験生も多いことと思います。
ここでは、そんな一般知識科目の勉強法のヒントを、まとめてみたいと思います。

ただでさえ掴みどころのない一般知識科目ですが、その中でも、もっとも勉強法がわかりづらいのが「文章理解」ではないでしょうか。この科目では、文章の並べ替えや空欄補充、そして文脈の趣旨解釈に関する問題などが出題されます。言うなれば、学生時代の「国語」のイメージです。
振り返ってみると、学生時代の「国語」の勉強法も同じだったと思いますが、こうした問題に対応するためには、単なる暗記ではなく、より柔軟な読解力や理解力が必要になってきます。そして、それらは短期集中の勉強法では会得することはできません。行政書士試験の学習開始の早い時期から、時間をかけてコツコツと過去問や問題集に取り組みたいですし、また、日ごろから新聞を読む習慣も身につけたいものです。

「政治・経済・社会」は、その名称から、学生時代の「社会科」を想像する人も多いかもしれませんが、よりイメージが近いのは、就職試験などでも問われる「時事問題」の方です。具体的な出題内容も、社会科で学んだ政治・経済・社会の歴史や仕組みよりも、昨今の政治的トピックや、経済動向、社会情勢などが中心になっています。その意味でも、「文章理解」の勉強法とも重なりますが、日ごろから新聞を読むことは必須と言えます。そして数あるニュースの中でも、行政書士法や住民基本台帳法など、行政書士に関連する法律の改正などには、広くアンテナを張っていたいものです。また、政治分野では憲法や地方自治法など、そして経済・社会分野では商法などを意識することで、行政書士試験の他の法律科目との相乗効果も狙いたいところです。

「情報通信・個人情報保護」では、近年のIT技術の進展や業務の電子化に、行政書士として対応するために必要な知識が問われます。さきの2科目と比べると、範囲も限定的なので、勉強しやすい科目と言えるでしょう。ただひとつ念頭に置いておきたいのは、当たり前のことですが、IT技術者ではなく行政書士の試験であるということ。ハード面よりもソフト面、すなわち法律や情報化の意義を学ぶのがポイントです。特に「個人情報保護」では、個人情報保護法をしっかり押さえる必要があるでしょう。

「一般知識」科目の学習には際限がありません。範囲が広大ですので、勉強しようと思えばいくらでも勉強できます。しかし、学習時間と点数が比例するかと言えば、そうとも言い切れません。むしろ、学習に時間をかければかけただけ、時間対効果は低下します
「一般知識」科目の勉強法で、もっとも大切なことは、そのさじ加減を見誤らないことです。目標は正答率6割ですが、場合によっては「5割取れればOK!」という割り切りも必要だと思います。

>>行政書士の業務が分かるインタビュー(提供:フォーサイト)

上へ